続 鉄の女には深い愛情を
「天、今帰り??」

「安藤さん…この変に健夫くんのマンションがあるらしいんだけど知らない?
安藤さん、健夫くんと幼馴染だったわよね?」
とその女が健夫に腕を絡ませながら言った。


え?マンション??


マンションに来られたら私の存在がバレる??


あっ!でも正確には明日が引っ越しだから今日は家に帰ってもいいかな……


うーーーん。
でもマンションは駅の向こう側だからこっちじゃないんだよな……


と思いながら
頭を悩ませていると



健夫が私に何か伝えようとしてる。



目をパチパチさせながら首を横に振ってる。



そして千里までもが私の腕を掴んで無言で首を横に振っている。



ああ、そういうこと。
女子の集団&目の前のこの女の子にマンションの場所を知らせないように巻きながら帰ってたのか!!



ははぁん、健夫もやるね!


私は嘘が下手なので、口に出すとボロが出そうなので無言で首を横に振った。


そしたら、2人ともホッとした様子に戻った。


良かった良かった。
なんとか2人の心を読めたぜ!
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