昨日の友は今日の恋人!?~甘い視線で迫られて~
―――――
―――
「どうなってるんだと思う?」
『どうって……』
私は動揺のあまり、桜のデートの邪魔をしてる。
家へ帰ってすぐ、彼女のスマホに連絡したのだ。
「奏多がイカレた」
桜が耳元でクスクス笑う。
『紫乃を誘ったからって、頭がおかしくなったことにはならないでしょ』
「や、おかしいって。あいつ、私のこと『夢見る馬鹿』みたいに見てたのに。デートなんて今更……」
『断ったんじゃないでしょうね?』
「それが断ったら帰さないって訳の分からん脅しを受けて」
―― そう、あの男は言ったのだ。
うん、って返事以外は受け付けない。断るんなら今日結果を出して貰うけど、って。
結果って何? ってパニクれば、顔をズイッと近付けて、テイクアウトに決まってるだろう、と囁かれた。
これがロックオン状態の奴なのかと、 今まで見たことの無いような奏多の毒気に当てられた私は、逃げることもままならず。
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「どうなってるんだと思う?」
『どうって……』
私は動揺のあまり、桜のデートの邪魔をしてる。
家へ帰ってすぐ、彼女のスマホに連絡したのだ。
「奏多がイカレた」
桜が耳元でクスクス笑う。
『紫乃を誘ったからって、頭がおかしくなったことにはならないでしょ』
「や、おかしいって。あいつ、私のこと『夢見る馬鹿』みたいに見てたのに。デートなんて今更……」
『断ったんじゃないでしょうね?』
「それが断ったら帰さないって訳の分からん脅しを受けて」
―― そう、あの男は言ったのだ。
うん、って返事以外は受け付けない。断るんなら今日結果を出して貰うけど、って。
結果って何? ってパニクれば、顔をズイッと近付けて、テイクアウトに決まってるだろう、と囁かれた。
これがロックオン状態の奴なのかと、 今まで見たことの無いような奏多の毒気に当てられた私は、逃げることもままならず。