ミステリー

マナーの教室

XXX4年の4月某日。


あ◯◯県のO市の
小学3年の一ノ瀬奈央子が、
いつのまに、
見慣れない空間の中にいる。


オフホワイトで統一されてる
清潔な綺麗な部屋だけど
ちょっと薄暗くて
シンプルな部屋。
部屋の隅にポットとカップが何個かと
インスタントのコーヒーやココアが何袋かおいてて
あとはテレビ、
テーブルとソファがおいてるくらい。



たったのいままで寝室兼自室で
月刊誌の「lalan」や「ママレード」
週刊誌の「サタデー」や
兄から借りた「黒服ストーリー」
読んでたはずなのに。


「ここどこ?!
あたしだれ?」
奈央子があわてふためく。

あ、あたしは奈央子よ!
なにをねぼけてるの!
3月1日生まれで、O型の、
奈央子よ!


「奈央子さんでしたね。」

その部屋に現れたのは
メガネの中年の
上品そうな綺麗な夫人。
奈央子の、副担任の女性の先生(学校1厳格で理知的。)ににてる。


「一ノ瀬奈央子です。」
一応あいさつ。



「わたくしはあなたのため派遣された
マナー講師の
中川晃子です。
他にもここには何人かのマナー講師のかたが
いらしてます。」
と中川晃子先生。


「あなたの小学校入学以来の様子
観察させてもらったところ
やや、目に余るとこが
目立ちます。
こちらでマナー教室を受けていただき
作法の試験、
及第点が取れたら元の世界に戻ってよろしいです。

あ、元の世界に戻った時点で、
あなたがこの世界に来る直前の時間ですから、
問題はないですわ」
中川先生がたんたんと説明。

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