ダイヤモンドの未来
夕飯はおかゆが出た。

ベッドを起こしてもらい、二口ほど食べるのが、それ以上食べられない。

気持ち悪いわけではないけれど。

「失礼します。」

そこへ、先生が入ってきた。

「食事中ごめんね。」

とはいえ、食べている雰囲気ではない私。

「食べられないかな?」

うつむく私。

「術後だから、無理しなくていいよ。

明日からは、少しずつ食べられるといいけど。」

その言葉にほっとして頷く。


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