天才に恋をした

22-3

翌朝もいつも通り、6時に起きた。

ジャージに着替え、ランニングシューズをはく。


「おはよう」


後ろから、親父が声を掛けてきた。



「苗ちゃん、風邪だって?」

「知らねー。それどころじゃねー」

「心配してやれよ~」


親父の声を背に、ドアを閉めた。
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