天才に恋をした
苗は白い花みたいだ。

いつも以上に、ぼんやりしてる。



陸玖が苗のカバンを持ってやっている。



テラス席の生徒が、口に手を当てて目線を交わす。



静かに息を吐き出した。



俺は伝えるべき事は、みんな伝えた。

だから、後は苗次第だ。



「大丈夫なんじゃん?」



女の子たちが、歓声を上げた。
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