天才に恋をした
―先生は、自分の考えたプロジェクトについて話してくれた。

すごいと思ったよ。

この日本に、こんな人がいるなんて信じられなかった。


宮崎先生は、海上で植物を育てて、

それを陸上に植え付ける方法を開発していた。


先生は独り言をいった。

『あの…59ページ…』


そうしたら、女の子がスラスラ答えるんだ。



その日は眠れなかったね。

うちの会社が開発した薬に、海水に溶け出さず、土で分解される商品がある。

プロジェクトが成功すれば、うちの会社にとって莫大な利益になる。



だけど、本当に心に残ったのは娘さんだよ。


眠れなかった。


明け方、ヒロさんに電話を掛けた。


『もう一度、お母さんしてくれない?』って。


何も説明せずにだよ。



そしたら、

『あなたが必要としてるなら、私はどこへでも行くし、何でもする』

って言ってくれた―
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