天才に恋をした
歩き去る先輩の背中。

デカい。



「ナメてたわー…エスカレーターをナメてたわー…」




もちろん志木先輩も大学へ行く。

俺も一年後に同じ大学へ…

さらに一年後に沙織ちゃん…



陸玖がなぐさめるように言う。

「学部が違えば、そんなに会わないとは思うけどね」

「志木先輩の志望って知ってる?」

「政経」

「俺と同じじゃねーか!」
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