天才に恋をした
カンジョウにかまうな

13-1

シャワーを浴びて、陸玖と飯を食いに行った。

俺が別れたことを伝えると陸玖が言った。



「俺はヤバいんじゃないかなぁと思ったよ」

「なんでだよ」

「だって練習優先で、全然あの子のために時間作ってやらなかったろ」

「当たり前じゃん」

「当たり前だけど、そこをわざわざ作るか、作れないなら別に埋め合わせしないと」

「めんどくせー。なんだよソレ」

「付き合うって、相手に自分の時間を使うことだろ」

「も~付き合わねぇ。も~絶対ねぇ」



陸玖があきれたように笑う。


「真咲はそう言っといて、コリないヤツだからなぁ」

「ない!少なくとも学内のオンナはもうない!」

「そうだな。それだけはコリてくれ」
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