天才に恋をした

13-3

いよいよ、本格的なサッカーシーズンに入った。

毎日のように試合があって、夢にまで見る。


―陸玖!―


俺は叫ぶ



―陸玖!こっち!―




だけど陸玖はパスを回さない。



―なんだよアイツ…―




陸玖から、無理やりボールを奪ってやろうか。

だけど自分のポジションから動けない…そんな夢。




後味わる…




もちろん、現実にはそんなことない。



陸玖は優秀だ。

この間、キャプテンになった。

それも納得してる。



志木先輩に、俺と沙織が別れたこともウマく言っておいてくれた。

これはマジで助かった。

なのに、なんだこの夢は…


朝5時か…。



起きよう。

走ってこよう。
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