天才に恋をした

16-2

「寝た?」

「寝た寝た。そうとう遊んでもらったもん」



9時に子供らが寝て、ようやく静かになった。



あ~…

耳がワンワンする…



「苗ちゃん、寝ちゃったね」



あ…

ソファで伸びてる。



「オイ」

と叩く。


「部屋で寝ろよ」


苗が起き上がった。


「お風呂…」

「今、姉貴が入ってるから」


苗はボンヤリ迷っている。


「明日、入れよ」


苗はうなずいて、二階へ上がって行った。



「おおおおっ!?」

「真咲がお兄ちゃんやってるよ!」


兄貴たちが騒ぐ。

元気だな、こいつらは…。


親父が当然といった感じで言う。


「真咲は、ちゃんとやってるよ~」

「本当に。あんた達より面倒見いいわ」

と母ちゃん。
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