いっぱい好きになってもらうから。
「それじゃ、まずは俺と一緒に晩飯を食いに行こう」
「それってデート?」
「そのつもりで誘ってる」
「でも、私、まだデートって言えるほど、タツキのことを忘れられてないよ……」
それでもいいの? と見上げると、コウタはしっかりとうなずいてくれた。
「いいんだ。アオイにはこれから俺をいっぱい好きになってもらうから」
そう言うと、コウタは私の手を取り、引っ張るようにしながら歩き出した。
彼の手はとても大きくて温かくて……私を報われない想いから救い出し、新しい恋へと導いてくれそうな予感がする。
いっぱい好きになってもらうから……。
コウタの声が耳にこだまして、なんだか心がくすぐったい。
そうね、私もいっぱい好きになりたいな。
「それってデート?」
「そのつもりで誘ってる」
「でも、私、まだデートって言えるほど、タツキのことを忘れられてないよ……」
それでもいいの? と見上げると、コウタはしっかりとうなずいてくれた。
「いいんだ。アオイにはこれから俺をいっぱい好きになってもらうから」
そう言うと、コウタは私の手を取り、引っ張るようにしながら歩き出した。
彼の手はとても大きくて温かくて……私を報われない想いから救い出し、新しい恋へと導いてくれそうな予感がする。
いっぱい好きになってもらうから……。
コウタの声が耳にこだまして、なんだか心がくすぐったい。
そうね、私もいっぱい好きになりたいな。


