ドライアイス
私は先生に言って、掃除用具を取りに行こうとした。



「あ、水瀬。今日お前?」



この短期間で聞き慣れた声がした。



「吉澤くん?」



なんで彼がここに?


吉澤くんは先生に挨拶を済ませると、すぐに視線を私に動かした。



「もう一人は?」



無言で首を横に振ると、じゃあサボりかもなと呟く。


彼が荷物を置き終わってから、二人で掃除用具を取りに一旦図書室を出た。



「もしかして、吉澤くんって図書委員?」


「もしかしなくてもそうだけど」



…全く知らなかった。


じゃあ顔合わせたこと、何回かあるってことだよね?


もしかしてどこかで見たような気がしたのは、同じ図書委員だったから?


どうしよう。


告白された時が、初対面じゃなかったんだ。




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