Sに堕ちる
「やめ……」
この男、本当に自己中だ。
“堕ちた”なんて一言も言ってないのに勝手に決め付けてこんなことして。
でも、それを拒絶しない自分もどうかしてる。
「……言っとくけど、酔ってただけだから」
ムカツクから、絶対に認めてやらない。
「フッ。口の減らねぇ女だな」
「今更でしょ」
「まぁな」
至極愉しそうに笑った迅は、そう言った後再び私の唇にキスを落とした。
素直に従ったのはきっとさっき飲んだお酒のせい。
そう。全部全部お酒のせいだ。
「今度、酔ってねぇ時にトドメ刺してやる」
「……っ」
──貴方に堕ちるまで、あと一日。
【END】

