単純な恋。
「赤ちゃん、産まれたらメール下さいね。お祝いに行きたいし」


「もちろん。…その時は…主任と来てね」


主任の所は小さく言った浜中さん。


含み笑いして私を見る。


「えっ。…もしかして…知ってました?」


「なんとなく。…今、…ハッパかけちゃった。ごめん」


「…まんまと引っ掛かりましたね、私。
…そんなバレる程、態度変えてないつもりだったんですけど」


西原と付き合い始めて会社では前と変わりなく接してたつもりだったんだけど…。


「たぶん、私だけだと思うよ。もしかしてって思ってたの。…実は私も社内恋愛だったから旦那と。経験者はわかるみたいな?」


「恥ずかしいな。バレてたなんて」


前髪を触り恥ずかしさを隠した。







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