女子力高めなはずなのに
酔わせたらまた「ふわふわしてー」とか言うんじゃないかという下心もあって、酒を勧めてみた。

でも、彼女は予想以上に酒に弱く、あっという間に深く眠り込んでしまった。

少しでも意識があったら、まだ良かったのに。

でも、俺の日頃の地味な行いのおかげで、彼女を家まで送る役目を仰せつかることができた。

槇村には与えられることのないであろう役割。槇村はジトッと睨んできたが、これ見よがしに目の前で彼女を抱き抱えた。


でも家まで行ったら、想定外なことに鍵が見つからなかった。

そんなことあるか?

キーケースが壊れていて、鍵がついていないなんて……。あの時俺が落としたからだろうか?

仕方なく自分の家に連れて帰った。まあ、それはそれで面白い展開があるかもしれない。

その時は、自分があんなバカな行動をとるとは思っていなかった。


家に帰ってベットに寝かせたら、中野さくらは「暑いー」と言ってジタジタし始めた。

あの時、中野さくらは「コートを脱ぎたい」という意味で暑いと言ったんだと思う。

でも、コートを脱がせたら、もっと脱がせたいという欲求が湧きあがった。
俺もちょっと酔っていたのかもしれない。
< 124 / 325 >

この作品をシェア

pagetop