女子力高めなはずなのに
いやいやっ、そんなことはないよ。

だって、現に今、井川さんのこと、好きだし。

がんばって忘れようとしてるけど。

……今、井川さんのことは考えても仕方がないから、いったん置いておこう。

で?

槇村さんのこと、どうしようか。

そもそも槇村さんに対しては、同い年なのに敬語を使ってる時点で、自分でももう既に猫を被っていい子ぶってるのは自覚している。

まずは敬語をやめるってところから始めようかな。

槇村さんもタメ口にしてほしいみたいだったし。


……もしかしたら私、そうやって壁を作っているのかな。

いい子ぶってるのは、本当の自分を隠すためなのかもしれない。

本当の自分を見せたくないから?

それとも傷つきたくないから?

……どっちも、かな。

本当の自分を見せて、それを否定されたら耐えられないのかもしれない。

今までの彼にだって、本当の私なんて見せたことなかったのかもしれない。

いつも、いい子ぶっていい女ぶって。

でも、じゃあ本当の私って何だろう?
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