女子力高めなはずなのに
さくらは俺の思うようにすればいいと言ってくれた。「どんな道を選んでも、私はカズくんについて行くからね」と言ってくれた。
ちなみに俺の名前は一樹。カズキ、ではなく、イツキと読む。苗字も名前も「い」で始まるなんて、子どもの頃から嫌だった。それを知ってか知らずか、さくらはなぜか「カズくん」と呼ぶ。
ずっと「カズキ」だと思っていたから、とさくらは言ったが、本当は俺に気遣って長男を思わせる「いち」という呼び方をしないようにしているのかもしれない。
さくらは相続や財産について俺に任せると言ったが、会社や土地のことを聞くと、たいていの女は目の色が変わる。それがいつも嫌だった。
だから、さくらに自分の実家の話をする時は、内心ドキドキした。さくらも今までの女と同じような反応を見せるんじゃないのか。
そんなさくらを好きでいられる?いや、さくらのことは全て好きなんだ。どんな反応を返してきても、俺は彼女が好きだ。
そんな俺の自問自答は無駄に終わった。
さくらは無欲なのか、よく分からないのか、興味がなさそうだった。その上「カズくんがいてくれるなら、私は他に何もいらないよ」なんて愛しいことを言うから、折れるくらい強く抱き締めた。
ちなみに俺の名前は一樹。カズキ、ではなく、イツキと読む。苗字も名前も「い」で始まるなんて、子どもの頃から嫌だった。それを知ってか知らずか、さくらはなぜか「カズくん」と呼ぶ。
ずっと「カズキ」だと思っていたから、とさくらは言ったが、本当は俺に気遣って長男を思わせる「いち」という呼び方をしないようにしているのかもしれない。
さくらは相続や財産について俺に任せると言ったが、会社や土地のことを聞くと、たいていの女は目の色が変わる。それがいつも嫌だった。
だから、さくらに自分の実家の話をする時は、内心ドキドキした。さくらも今までの女と同じような反応を見せるんじゃないのか。
そんなさくらを好きでいられる?いや、さくらのことは全て好きなんだ。どんな反応を返してきても、俺は彼女が好きだ。
そんな俺の自問自答は無駄に終わった。
さくらは無欲なのか、よく分からないのか、興味がなさそうだった。その上「カズくんがいてくれるなら、私は他に何もいらないよ」なんて愛しいことを言うから、折れるくらい強く抱き締めた。