女子力高めなはずなのに
「課長って、わざと目立たないようにしてると思うんだ。うちの会社って営業が何より一番の『花』じゃない?業務はそのサポートに過ぎないから、前に出過ぎないようにわざと抑えている気がする。前の業務課長が営業と揉めたことも知ってるし」

「えっ?そういうことなんですか?女にモテたくないからじゃなくて?」

「エエッ!?なにそれー?」

ノムさんがちょっと吹き出した。

ああ!ついうっかり言ってしまった。

「い、いえ。あんまりヨレヨレくだくだにしてるから、そうなのかなーと思ったりして……」

ひどいごまかし方……。

「……まあ、それもあるかもね。本当のことを言うと、実はね、前にちょっとだけ課長にアプローチしてみたことがあるんだけど……」

「へー?」

ノムさん、意外と積極的!

「その時課長が言ってたの。課長、心に決めた人がいるんだって」

「えっ?……そう、なんですか?」


なんだ……、アイツ好きな人がいるんじゃん。

心に決めた人がいる、なんて。

なんだろ。
チクッと胸が痛んだような……。

もしかして、私ちょっとショック受けてる?

いやいや!

何で私がショック受けるのよ!

色白やせ眼鏡には、それにふさわしい愛する女がいるんだよ、きっと。

いいじゃん、それで!
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