女子力高めなはずなのに
ノムさんはちょっと考え込んでから、急に私をじっと見てきた。

「どうかしました?」

「……私、中野さんの結婚式、出たくないかもしれない」

ん?
……急に突拍子もない話!

「は!?……えっ?なんですか急に?結婚の予定なんて全然ないですし!まだ槇村さんとどうこうってわけでもないんですけど」

「槇村さんね……。中野さんからは話しかけないんでしょ?」

「えっ?……はい」

「私と槇村さんの邪魔はしないんでしょ?」

「それは、まあ……そうですが」

ノムさんは大きなため息をついた。

「はあー……。ホントもう今回は最悪だわ、あの腹黒っ」

「急にどうしたんですか?」

「結婚しても、中野さんにはできれば仕事、辞めないでほしいな」

「いや、だから、そんな予定は全くないんですけど」

「中野さんって仕事できるからみんなすごく頼りにしてるし、私も頼りにしてるから、ホントもったいないと思うんだよね」

勝手に話を進めるノムさん。

どうした?

「ちょっと……、あの……結婚できるかどうかもわからないのに、若干傷つくんですけど」

「できるできる!絶対大丈夫!ほらー、うちの会社って結婚したり子どもできたらみんな辞めちゃうでしょ?なんか、そういう風潮、変わってほしいよね」

ノムさーん!どうして勝手に話を進めるの?
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