不安すぎて
「わかったか? あいつは、俺に興味なんてないんだよ」
「で、でも、二人でどっかに」
「あれは、二人で行った訳じゃない。俺はレジで売上げを確認してたし、小山はごみ捨てに行ってた」
「え……じゃあ、早とちり?」
私は顔が熱くなるのを感じて俯いた。
恥ずかしすぎる。勝手に勘違いして、勝手に怒って、透を疑うなんて……。
「さすがに、村田が明日香を誘うなんて思わなかったから、焦ったよ」
少し体を離した透は、私の顎に手をそえると、上を向かせた。
「もう、泣き止んだ?」
困ったような笑みを浮かべた彼は、私の目尻に口付けると情熱と愛情をこめた甘いキスをくれた。
自信はまたつかないけど、彼の愛を疑うのはやめよう。
透の愛に応えるように、精一杯の気持ちを込めてキスを返した。
――END――

