ヒミツの空間

セキュリティがかかっているし、警備員だって常駐してる。


こんな時間に簡単に中に入れてもらえるのかな。


「大丈夫だよ。社内の人間なんだし。ちょっと忘れ物したとか言えば、入れないわけにはいかないだろ?」


なるほど。
夜遅くに会社でかくれんぼ。


……ちょっと面白そうかも。


他のみんなも、だんだんと乗り気になってきたようだった。



「じゃ、戻りますか」


俊也くんの一言を合図にして、私たちは会社へと戻ったのだった。



< 4 / 16 >

この作品をシェア

pagetop