裏腹王子は目覚めのキスを
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サラダをつくり、裏ごしをしたじゃがいもに調味料を入れて温め、粗熱をとってから冷蔵庫に入れ、スペアリブはもう焼くだけ、という状態まで下ごしらえを済ませてから、洗濯物を取り込んだところまでは覚えている。
いつのまにか意識が途切れていた。
気がつくと、わたしはラグの上に横になっていた。
窓から入る風が気持ちいい。どうやら洗濯物をたたんでいるうちにうとうとと寝入ってしまったらしい。
あたりは既に薄暗い。
「あれ、今何時……」
横向きに寝ていたわたしは、身体を起こそうとしてはっとした。
背後から伸びている腕が、腰を抱くようにわたしの身体に回されている。
それは白いシャツに包まれた男性の手だった。
折り返しの袖に光る見覚えのあるカフスボタンに、心拍数が上がる。
おそるおそる振り返ると、スーツのジャケットを脱いだシャツ姿の王子様が、わたしを抱え込むようにして眠っている。
「と、トーゴくん!?」
声がひっくり返った。
「な、なにして――!?」
急いで起き上がると、腰に回されていた腕がラグに落ちる。
その衝撃で「んあ?」と目を覚ました彼が、ぼんやりとまばたきを繰り返した。
「あれ? ああ……やべ、寝ちまった」
あたりをキョロキョロと見回して、寝ぼけ眼の王子様は混濁する意識を取り戻すように「ふああ」と大きなあくびをする。
至近距離で平然と伸びをする彼から、わたしはあわてて離れた。
耳の後ろでバクバクと鼓動が響く。
サラダをつくり、裏ごしをしたじゃがいもに調味料を入れて温め、粗熱をとってから冷蔵庫に入れ、スペアリブはもう焼くだけ、という状態まで下ごしらえを済ませてから、洗濯物を取り込んだところまでは覚えている。
いつのまにか意識が途切れていた。
気がつくと、わたしはラグの上に横になっていた。
窓から入る風が気持ちいい。どうやら洗濯物をたたんでいるうちにうとうとと寝入ってしまったらしい。
あたりは既に薄暗い。
「あれ、今何時……」
横向きに寝ていたわたしは、身体を起こそうとしてはっとした。
背後から伸びている腕が、腰を抱くようにわたしの身体に回されている。
それは白いシャツに包まれた男性の手だった。
折り返しの袖に光る見覚えのあるカフスボタンに、心拍数が上がる。
おそるおそる振り返ると、スーツのジャケットを脱いだシャツ姿の王子様が、わたしを抱え込むようにして眠っている。
「と、トーゴくん!?」
声がひっくり返った。
「な、なにして――!?」
急いで起き上がると、腰に回されていた腕がラグに落ちる。
その衝撃で「んあ?」と目を覚ました彼が、ぼんやりとまばたきを繰り返した。
「あれ? ああ……やべ、寝ちまった」
あたりをキョロキョロと見回して、寝ぼけ眼の王子様は混濁する意識を取り戻すように「ふああ」と大きなあくびをする。
至近距離で平然と伸びをする彼から、わたしはあわてて離れた。
耳の後ろでバクバクと鼓動が響く。