絶対零度の鍵
「うわっ」
べたっとした感触がしたかと思うと、黒い塗料が自分の掌を汚す。
徐々に手が熱くなってきて、どうも溶けているようだと気づく。
「えぇぇぇ!」
慌てて下に降りると、水瓶から水を汲んで手の汚れを落とした。
多分、ただの水ではなく、鍵の調合に使用するものだろう。
そのせいか、取れにくいのではないかと不安を抱かせる黒の塗料はすぐに消える。
「…なんなんだぁ??」
色々考えなくちゃならないことが頭の中をごちゃごちゃとしていて、右京はぐったりと床に座り込んだ。