レインボーマジックイン!
「何なのコイツ…今までの悪魔と比べものにならない…!」
少年から放たれる異常なまでの量のオーラに美碧は眩しそうに顔を歪めた。
「言ったじゃん。僕を馬鹿にしないでね、って」
悪魔の少年は周りを凍りつかせるような笑みを浮かべ、美碧を見捕らえる。
その冷ややかな視線に、美碧は背中に寒気が走った。
それと同時に少年は自分の足元の地面を蹴り、美碧に一気に迫った。
「ーーなっ…⁉︎」
声をあげた時には、もう既に肩口から血が出ていた。
少年は0コンマ5秒のうちに、2mほど離れている美碧に近づき、肩に気流弾を撃っていたのだ。
美碧は1mほど飛ばされ、地面に転がった。
「くっ…!」
あいにく急所は外れていたため対した傷ではないが、血が止まらない状態でいた。