レインボーマジックイン!
「了解!」
澄桃は紫苑のひんやりとした額に手を当て、呪文を唱え始めた。
「メディシナヒール!!」
澄桃の手から桜色の光が放たれ、その光は紫苑の中に入っていくように額に流れ込んでくる。
雪のように白く、冷たくなっていた紫苑の顔はみるみる生気の色を取り戻し、澄桃の手には人の正常な体温が伝わってきていた。
「よし、おっけーだね!」
「ありがとうございます」
紫苑は顔をほころばせ、ニコッと笑った。
「いえいえ! これが私の仕事だからね!」
澄桃はパチっとウインクをし、再び虹子奈の元へと向かった。