レインボーマジックイン!

「あっ、待て!!」

藍はすでに消えた少年がいた場所へと駆け寄る。

当たり前だが追いついていない。


「くそ…逃げられたか…」

「…………」

白馬は両手を組み俯いていた。

(一体なんだったんだ…あの少年は…)


オーラを感じ取ることが出来る白馬には分かったが、そこら辺の低級悪魔とは並外れたオーラを持っていた。

そして並外れたパワー。

藍に瞬発力が鈍って来てると言われたが、そんなことはないはず…
走ることが得意な藍よりは鈍いが。

ということはあの少年の瞬発力がとてつもないということだ。

しかし最後気になったのは最後の言葉…うまく聞き取れなかったが、あの女いつか僕の手に。って言ってたような気がした。

あの少年にはあの子が必要なのだろうか。

最近の低級悪魔は生徒会を滅亡させるために白馬たちを襲っているようだが、あの悪魔の少年はそうではなさそうだ。

じゃあ一体なんのために……


なんのために虹の魔法使いを……
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