レインボーマジックイン!
「あ、あの…」
「え?」
俯いていた白馬の顔を、虹子奈が覗き込むように見ていた。
白馬は急いで思考を止め、顔をあげた。
「ご、ごめん。どうしたの?」
白馬はなんとか笑顔を作り、虹子奈を見た。
「いえ…助けてくれてありがとうございます…」
「だーかーら、いいんだってばそんなの!」
澄桃が背後から虹子奈に抱きつき頭を撫でる。
…戦闘中に仲良くなってるし…。
前線に立って少年と闘っていた男たちは全く同じようなため息をついた。
「そ、それでなんですけど…」
男たちのため息に少し怯えながらもモゴモゴとした口調で虹子奈は白馬に言った。
「あの…あなた達は一体…何者なんですか…? あの男の子は…一体なんなんですか!?」
半分泣きそうな感じで話しかける虹子奈に白馬は困った様子で頭を掻く。
「んー…とりあえずここじゃあれだからさ、生徒会室で話すよ」
「わ、わかりました」
虹子奈はこくっと頷き、歩き出した白馬の後をついていった。