OUT
「「!!!!!」」
反撃しなければ
けど、急すぎて、体が動かない。
いや、恐すぎて、動けない。
足を震わせてる二人の前の千草が、血を流しながらよろよろしながら立った。
「……二人共…大丈夫…」
千草が銃をすぐに構えると、工藤に反撃した。
―ダァン!ダァアン!!!
「――ち!!!」
工藤は柱に隠れた。
「……は…はぁ…永遠君、真理和君…走りますよ!!!!」
千草は二人の手を握り、長い廊下を走った。
「…菖蒲さん!!!お腹…!!貫通してる…」
真理和が泣きじゃくりながら、叫んだ。
痛々しい背中を見て、永遠も大粒の涙を流した。
「……約束…しましたもんね…」
「「?」」
千草は血だらけの口を、くっとあげて、微笑んだ。
「………必ず…外に出すって…死んだ皆さんの命…無駄にはしないって…」
後ろから工藤の叫び声が聞こえる。
二人は泣きながら走った。