OUT
「……は…はぁ…げほ!!…」
周りの軍人を体を震わせながら見ている真理和と永遠。
苦しそうに咳込む千草。
仏頂面で三人を見る軍人達。
…もう……
…逃げる事はできない…
絶望感で、頭がいっぱいになった。
「千草、お前…どういうつもりだ?」
ショットガンを構えている軍人が、血まみれの千草に尋ねた。
「…は…はぁ…はっ…小林少佐…」
小林少佐と呼ばれた男は、涙ぐんで言う。
「お前は私の…いや…軍の中で…1番頑張っていた…期待の星だったではないか…何故そんな子供達に構う?」
千草は息切れをしながら、小林少佐を見た。
そして、口元をくっと上げた。