OUT

「…私…は、国民を…助けたいから…少しでも役に立ちたいから……この世界で頑張ってきた…んです…。」


「…………」


「それ…は我々軍人皆同じの…はずです。この子達を助ける事は…そんなにいけないの…ですか?」



千草は口の中の血を飲んで、続けた。



「…この子達は…もう国民では…ないのですか?…守ってはいけない…んです…か…げほ!!!」




永遠と真理和は、千草を支えながら周りの軍人を睨んだ。




「…俺達は…生きちゃ…いけないのか…?」



真理和が呟く。



「このゲームに参加したら…この先生きちゃ…楽しく笑って生きちゃ…いけないのかょおぉ!!!!」



真理和の叫びに、軍人達は体を揺らした。


その軍人達に、永遠も口を開いた。



「……軍人は…いつから…人殺しになっ…たんだ…?」



大粒の涙を流し、永遠は軍人達に叫んだ。




「みんなを守ってくれるはずの軍人様は…いつから殺す側になったんだよ!!!」




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