OUT
「………ひ!!!」
永遠は声にならない声を出すと、工藤の先にいる真理和を見た。
千草ほどではないが、傷はとても痛そうだ…
口から吐き出される血で、真理和の口元は少し赤くなっていた。
…真理和…!!!
永遠は工藤を睨みつけると、さっき小林に預かったショットガンを構えた。
「…は…が…それ…なんでてめぇが持ってるんだよぉお!!!!」
永遠は明らかにショットガンに動揺している工藤に銃を向けた。
「…真理和を渡せ…」
「…は?」
永遠は叫んだ。
「死にたいのか!!真理和をこっちへ渡せって言ってるんだよ!!!」
本当は、こんなことしたくない。
脅したくない。
けど…
「…………はやく…」
…はやくしないと…最後まで生き延びた真理和が…!!!
…死んじゃう………!!!!