OUT

ショットガンを震える手でにぎりしめた。


工藤はその手を見逃さなかった。


そして…


「…ひゃ…ひゃははははは!!!!!」



工藤は狂ったように笑い、座り込んでいる真理和に銃を向けた。



「!!!!」


それに動揺した永遠に、工藤が言った。



「へへ…お前が銃を下ろさなかったら…こいつの頭…ふっとぶぜ…?ひゃはは…」



永遠の目の前が真っ黒になった。




脅して真理和を救うつもりが…



脅した事により、真理和の命はもっと危なくなった。




「あと10秒内に下ろせ…さもないと…こいつの頭はドッカンだ…」

真理和は血を飲み、叫ぶ。


「…永遠!!撃て!!コイツの話にのるな!!!」




永遠の頭の中で、真理和と工藤の声が回った。






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