きっと恋、これは恋。
「掃除、終わりました。」
私は資料室の鍵を返しに、
職員室にいる。
「ご苦労様。
次からあのようなことがないように」
「はい。」
一見真面目そうに聞こえる返事をした私だが、
これから授業中に居眠りをしない自信なんて消しカスほどもないし、
ましてやボーッとしないなんてこともあり得ない。
取り敢えず、その場しのぎのためだけの返事を繰り出したのだった。
「失礼しました」
ガラガラ
扉を閉め、千穂のもとへ駆け寄る。
「帰ろ!!」
しかし、千穂は私の言葉を無視して
私が職員室から出てきた姿を確認すると
早々に階段を降りていった。
「ちょ、待ってって!!」
私も、足早にそんな千穂を追っていく。
追い付くと、私は千穂の肩を掴んだ。
「待ってって、言ってるのに…!!」
そして、あくまでも千穂は平常。
「もう、こんなこと手伝ってやんないからね。」
いい放つ言葉は冷たいけれど、
それにはいつも暖かみを感じる。
千穂の顔も、優しい。
ねぇ、知ってるよ?
千穂はいつでも優しいんだって。
私のことを大事に思ってくれてる、
最高の親友だって。