きっと恋、これは恋。
念のため教室を見回すと、そこにはやっぱり佐久間君の姿が。
「佐久間くーん!!」
少し扉から離れた場所にいる彼に聞こえるくらいの声。
もともと私は声がでかいから、
そんなことしなくても聞こえたと思うけどね。
私の声に気づいた佐久間君は、
こっちにむかってくる。
私、こんなに可愛らしい後輩君を振ってしまうのか…
佐久間君もそこそこカッコいいし、
モテないこともないだろうに…
今さら同情しても遅い。
私は覚悟を決めたんだ。
…ごめんね
「先輩!
どうしましたか!?」
驚いた表情の佐久間君。
「…話があるの。
このあと、時間いい?」
なるべく真剣な雰囲気をつくる。
こういうのは苦手だけど、
しょうがない。
ふざけて返事なんか、しちゃいけない。
「は、はい!!」
私はにっこりと笑って、
いこっか
そう言った。