極妻
「鬼塚ァ?これはどういうこっちゃ?」


市川さんたちが帰ると、尊兄ちゃんの態度は一変した。


冷徹な目で、代わって病室に入ってきた鬼塚さんに詰めよる。



「大事な大事な妹をこないな目に遭わして、小指の一本で済む思うなや?指五本どころか両手両脚ぜんぶツメても足りひんわ。御劔組はどないして落とし前つける気ィや」



口調が丁寧なぶん凄みがあって、あの鬼塚さんが唾をのむほど威圧に満ちていた。


兄ちゃんの怒りは背中からもヒシヒシ伝わってきて、私のために飛んできてくれたこと、本気で怒ってくれてることが嬉しかった。


「兄ちゃん!待って怒らんといて!うちは大丈夫やから。…うちより朔夜が…」


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