極妻
でも答えになってるような、なっていないような言葉を聞きながら、皮のシートに凭れると車が動きだした。


朔夜……


私をどう思ってんの?鬼塚さんの話はホンマなん?私をずっと見てくれてたの?


私は朔夜の力になりたいと思ってるよ!正直に言うと傍にいたい…って。


でもこの気持ち、何なのか分からん。自分が怖い。自分でもよう分からん自分が出てくる。


私は、朔夜が好きなんやろか!?


でもアカン……だってうちらは……。


「少し喋り過ぎたようです。今の話は戯れ事と思って忘れて下さい」



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