極妻
そんな私の警戒心が伝わったのか、乃愛さんは安心させるように言った。
「心配無用です。あなたを助けに来ました」
「え」
「今まで伏せてましたが、私はある目的の為に、西園寺家に潜んでいました。あなたが嫁いでくる一年以上まえから」
「なんやて…」
「その目的とは小夜子様をお守りすることです。その為に西園寺朔夜や御劔組に正体を悟られないよう、時間をかけてずっと芝居をしてました。
私が本当にお仕えしている方は、草薙尊様です」
「……た…けるにいちゃ……!?」
驚いたを通り越して、言葉にならない。
もしかして、兄ちゃんがいつか病室で話した『自分の息のかかった者』って、乃愛さんのことやったワケ!?
し、信じられへん!
「嘘やろ!?だって、あんたいつもうちの顔見ればネチネチネチネチ嫌み言うてるやんか――!?」
.
「心配無用です。あなたを助けに来ました」
「え」
「今まで伏せてましたが、私はある目的の為に、西園寺家に潜んでいました。あなたが嫁いでくる一年以上まえから」
「なんやて…」
「その目的とは小夜子様をお守りすることです。その為に西園寺朔夜や御劔組に正体を悟られないよう、時間をかけてずっと芝居をしてました。
私が本当にお仕えしている方は、草薙尊様です」
「……た…けるにいちゃ……!?」
驚いたを通り越して、言葉にならない。
もしかして、兄ちゃんがいつか病室で話した『自分の息のかかった者』って、乃愛さんのことやったワケ!?
し、信じられへん!
「嘘やろ!?だって、あんたいつもうちの顔見ればネチネチネチネチ嫌み言うてるやんか――!?」
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