君がいなきゃダメなんだ。【壁ドン企画】
「きゃ──!?」
よろけた彼の身体が私の方に傾き、それに押されるようにしてドンッという軽い衝撃を背中に受けた。
頬には柔らかな髪の毛が触れ、荒い息づかいが耳元で聞こえる。
先生は、壁に背をくっつけた私を囲むようにして、左の前腕と右手をついて身体を支えていた。
「──っと、危ない……」
うわ、うわぁ……!! かなりの密着感に、心臓が止まりそう!
目の前に見えるワイシャツの肩が少しだけ離され、目線を上げると、先生と視線が絡まり合った。
熱のせいか、潤んだ瞳と紅潮した頬は、なんだかものすごく色っぽい。
はち切れそうなほどの鼓動に息苦しくなりながら、なんとか言葉を紡ぎ出す。
「こ、こんなにフラフラのくせしてどこに行くんですか!? 何か用なら私が代わりに行きます!」
「……僕は、君を信頼して何でも任せてきたけど」
私を行かせまいとするように、手をついて囲ったまま、まっすぐ目を見つめて彼は言った。
「さすがに、好きな人の誕生日ケーキを取りに行かせるわけにはいかないでしょう」
──え? 好きな人の、誕生日ケーキ……?
一瞬、頭が真っ白になった。
だって、あえて考えないようにしていたけど、今日は私の二十九回目の誕生日。
まさか、先生は私のために──!?
よろけた彼の身体が私の方に傾き、それに押されるようにしてドンッという軽い衝撃を背中に受けた。
頬には柔らかな髪の毛が触れ、荒い息づかいが耳元で聞こえる。
先生は、壁に背をくっつけた私を囲むようにして、左の前腕と右手をついて身体を支えていた。
「──っと、危ない……」
うわ、うわぁ……!! かなりの密着感に、心臓が止まりそう!
目の前に見えるワイシャツの肩が少しだけ離され、目線を上げると、先生と視線が絡まり合った。
熱のせいか、潤んだ瞳と紅潮した頬は、なんだかものすごく色っぽい。
はち切れそうなほどの鼓動に息苦しくなりながら、なんとか言葉を紡ぎ出す。
「こ、こんなにフラフラのくせしてどこに行くんですか!? 何か用なら私が代わりに行きます!」
「……僕は、君を信頼して何でも任せてきたけど」
私を行かせまいとするように、手をついて囲ったまま、まっすぐ目を見つめて彼は言った。
「さすがに、好きな人の誕生日ケーキを取りに行かせるわけにはいかないでしょう」
──え? 好きな人の、誕生日ケーキ……?
一瞬、頭が真っ白になった。
だって、あえて考えないようにしていたけど、今日は私の二十九回目の誕生日。
まさか、先生は私のために──!?