二十年後のクリスマスイブ
「何処へ行くの?…」
黒のフェラーリの助手席にエスコートされた真由美が、国産には無い大きなエンジン音に耳を塞ぎながら桐人に尋ねた。
「空に一番近いところかな?まぁ、任せて!」
おもちゃに夢中なやんちゃな子供が見せるような表情で、タイヤ音を響かせ桐人が叫んだ。
「もう、さっきまでの桐人さんじゃないのね?!ホストの桐人さんが現れた!!やっぱりカッコいいよ!」
真由美が変わり身の早い桐人に驚きながらも、もう桐人の雰囲気に引き込まれた。しかし、その裏側に大きな寂しさがあるのを知らされた後だけに気持ちは複雑だった。 車は首都高に乗り都心へと進んだ。そして目標が見えた時、桐人はハンドルを左に切り高速を降りた。
時代は、まだ携帯電話など在る訳も無くポケットベルが、やっと普及し始めた日本の高度成長がピークを迎えバブル期へ突入をした頃である。
「お待ちしておりました!末椅子様」
運転席、助手席と同時にドアが開きホテルのドアボーイが声を掛けた。
「宜しく御願いします…」
桐人が笑顔で車を降りて、車のキーを渡した。
「此処?…」
真由美は思いもしない場違いな高層ホテルの玄関前で戸惑いを覚えた。
黒のフェラーリの助手席にエスコートされた真由美が、国産には無い大きなエンジン音に耳を塞ぎながら桐人に尋ねた。
「空に一番近いところかな?まぁ、任せて!」
おもちゃに夢中なやんちゃな子供が見せるような表情で、タイヤ音を響かせ桐人が叫んだ。
「もう、さっきまでの桐人さんじゃないのね?!ホストの桐人さんが現れた!!やっぱりカッコいいよ!」
真由美が変わり身の早い桐人に驚きながらも、もう桐人の雰囲気に引き込まれた。しかし、その裏側に大きな寂しさがあるのを知らされた後だけに気持ちは複雑だった。 車は首都高に乗り都心へと進んだ。そして目標が見えた時、桐人はハンドルを左に切り高速を降りた。
時代は、まだ携帯電話など在る訳も無くポケットベルが、やっと普及し始めた日本の高度成長がピークを迎えバブル期へ突入をした頃である。
「お待ちしておりました!末椅子様」
運転席、助手席と同時にドアが開きホテルのドアボーイが声を掛けた。
「宜しく御願いします…」
桐人が笑顔で車を降りて、車のキーを渡した。
「此処?…」
真由美は思いもしない場違いな高層ホテルの玄関前で戸惑いを覚えた。