病弱女子とお医者様
ー次の日

いよいよ出産予定日になり、
昨日よりソワソワしてるかと思いきや、
昨日より落ち着いてる。

それは、きっと昨日のママの言葉を
聞いたからだと思う。

まだ、生まれる様子はないけど、
いろいろ準備をしておかなきゃいけない。

ママに手伝ってもらいながら、
玄関に入院セットを持っていく。

お昼を食べて、ソファーに横に
なっていたら、お腹に違和感があった。

少し痛むような感じ。

 『イタタタタタタ…。』

ママ「咲?もしかして陣痛?」

 『かもしれない。』

お腹が痛すぎて、お腹を抱えるように
うずくまる。

ママ「大丈夫だから、ゆっきり深呼吸
  してね。ママ病院とパパに
  連絡するから。」

ママに言われた通りに深呼吸をする。

ママ「上手だよ〜。落ち着いたら病院に
  行こうか。」

ママの声を聞きながら痛みに
ひたすら耐える。

 『落ち着いたみたい。』

ママ「じゃあ、行こうか。痛くなったら
  途中で止まっていいからね。」

 『うん。』
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