ニンゲン釣りゲーム
ただごとではない雰囲気にすぐ気付いたらしく、顔色を変える。

「なにっ、なんなの!?」

重たくてどうしようかと楓は、額に汗をかく。
大和は、補助席にしがみついていた。

「みんな、落ちつけ、落ちつくんだ!」

有川がよろめきながらも叫んでいる。

「一体なにが起きてるんですか!?」

有川は、運転手に怒鳴るようにきいた。

「わ、私にもなにがなんだか――うわあああ!!」

今度は車体が前のめりに傾く。

楓と桃香は、前の座席に抱きつくようにしてつかまった。
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