ニンゲン釣りゲーム
しかし、夏樹は恐怖で腰がぬけてしまったらしく、あ、あ、と震えている。

「夏樹!」とひとみと美月が、手をひっぱっている。

いち早く逃げた一葉は、実の遺体をまたぎ、高斗たちの後ろに隠れていた。

「千賀、やめろ!」

康晴が、木のヤリを握りしめ、暴れる友太を止めようと、走り出す。
しかし、友太は聞く耳を持たず、逃げ惑うひとみたちにヤリの先端を向けていた。

「やめるんだ――」

康晴が叫び、友太に向かって突進する――。
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