薬指の秘密
ついでに微妙に前も視えない
「8度」
聞こえてくるのは海斗の低い声
「だってさ、やっぱり帰ったら?」
「莉彩!!気づいてたなら教えてよ!!」
「いや、どうせ顔合せたらばれるって」
そんな熱有りますよって告げている顔じゃさ
「それ褒めてないからね!!」
「医局長、どうします」
依然置かれたままの海斗の手が少し冷たくて気持ちがいい
「昨日突然呼び出しちゃったし、帰宅ってことで」
丁度現れたらしい神宮寺が近くに来る気配がする
「ちょっと待ってください!!」
「うるさい」
しゃべるな、うつるから
「マスクしてます!!てかそろそろ手どけて!!」
強引に手をどかして見上げれば、神宮寺と海斗というER最恐ペアの無言の圧力
「柚木ちゃん置いて帰れません」
「あら、彼女なら大丈夫よ。容態も落ち着いたし、明日にでも一般病棟に移れるんじゃないかしら」
「そんなマスク姿の聞こえにくい声で現れても逆に不安になるだろう」
「8度」
聞こえてくるのは海斗の低い声
「だってさ、やっぱり帰ったら?」
「莉彩!!気づいてたなら教えてよ!!」
「いや、どうせ顔合せたらばれるって」
そんな熱有りますよって告げている顔じゃさ
「それ褒めてないからね!!」
「医局長、どうします」
依然置かれたままの海斗の手が少し冷たくて気持ちがいい
「昨日突然呼び出しちゃったし、帰宅ってことで」
丁度現れたらしい神宮寺が近くに来る気配がする
「ちょっと待ってください!!」
「うるさい」
しゃべるな、うつるから
「マスクしてます!!てかそろそろ手どけて!!」
強引に手をどかして見上げれば、神宮寺と海斗というER最恐ペアの無言の圧力
「柚木ちゃん置いて帰れません」
「あら、彼女なら大丈夫よ。容態も落ち着いたし、明日にでも一般病棟に移れるんじゃないかしら」
「そんなマスク姿の聞こえにくい声で現れても逆に不安になるだろう」