色気のない僕ら
「んっ…やめっ…っ」
くすぐったいのか、また別の感覚なのか。
彼女がキスの合間に漏らす吐息が増え、身体を捩らせる。
捩らせながら俺の身体にしがみついてくる。
…うーわー。
ヤバいヤバい。
やめてやめて。
可愛いんだけど、止まんなくなるから。
頭の片隅にある理性が警報を鳴らす。
でも身体はそんな警報まるで無視。
抱き寄せていた腕は彼女をさらに抱き寄せ。
首筋を撫でていた指先は肩から背中に指先を滑らせると。
捩らせる腰から服の隙間に手を差し入れた。
「やっ、やだっ…っ!」
「とまんねぇもん」
「やめてって!」
「とまんねぇっつーの」
なんで今更やめなきゃなんねんだって。
煽ってくれたのはお前だろ?
“空気読め”って言ってくれたよな?
キスする場所を唇から首筋に移しながら。
腰から差し入れた手は彼女の素肌に触れる。
「やめてってば!お願い!」
「なんで?したくねぇの?」
「ダメっ…!」
なんで今更、ここまできて…。
強い彼女の言葉にスーッと熱が引いていき。
俺はひとつため息を吐いた。