君とみた蒼空



蒼くんの温もりが、肌に伝わる。



「蒼くん、どうし………」



“どうしたの” そう訊こうとしたのに、蒼くんに唇を塞がれた。



甘くて優しい、ほんの一瞬の口づけ。



「詩音」



唇が離れ、抱きしめる力が弱くなったと思ったらまた唇が重る。




今度のキスは、長くて、深くて、強引だった。




息が苦しくなって唇が離れると、なんだか寂しくなる。



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