君とみた蒼空
ある日の休み時間のことだった。
「蒼ー!」
私が舞と歩実の三人で喋っていると、教室のドアのところで女の子が蒼くんに手を振っていた。
「奈津(ナツ)。どうした?」
蒼くんは、その女の子に向かって走っていった。
蒼くんとその女の子が仲良さそうに話しているのをみて、なぜか胸がチクリと痛む。
なんだろう、この気持ち。
なんか、蒼くんが他の女の子と喋っているのを見ると胸がチクチクして、なぜか分からないけど悔しくて………。