君とみた蒼空



私が蒼くんのことが好きなんだ。


出逢ってすぐに私を呼び捨てにするような人懐っこさも。


その整った容姿も、困っている人を見たら放っておけない優しさも。



好き、なんだ。



そう理解した瞬間、蒼くんとの話がなんだかぎこちなくなってしまった。


「詩音、どうかした?」


「う、ううん………何でもないよ」


「本当に? 何か最近、詩音 おかしいぞ」


「ほっ……本当に、大丈夫」



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