君とみた蒼空



「詩音ちゃんと同じ誕生日ね」



「おっ、そういえば、そうだな。詩音、優菜、誕生日おめでとう」



お兄ちゃんが、私と優菜ちゃんの頭を撫でながらそう言った。



「ちょっと、お兄ちゃん、今日私の誕生日だってこと忘れてたでしょ」



「いやー、ちょっと仕事が忙しくてな。ごめんごめん」



優菜ちゃんは、本当に可愛らしい。



小さな手を口に含んで、気持ち良さそうにすやすやと眠っている。




「お誕生日、おめでとう」





< 95 / 413 >

この作品をシェア

pagetop