星に願いを~たくさんの幸せをありがとう~
夏の想い出



~ 拓真 side ~



病院の帰り道


俺は柊と夏妃にあることを頼もうとしてた。


詩織と山瀬に聞こえないように小声で。



拓真『…なぁ』


柊『……んー?』

夏妃『なに?』


2人が不思議そうな顔をして俺をみた。


俺の頼みたいこと…

それは…


拓真『悪いんだけど英語教えてくんね?』


夏妃『英語?拓真悪くないでしょ?』


俺の英語の成績は悪くない。

でも…

美姫は英語が苦手だから教えてやりたいって言うのが本音。

だから英語ができる2人にお願いしたってわけ。

こんなこと言ったらまたからかわれそうだし…



拓真『苦手なとこあるから…』


とうまくごまかしたつもりだったんだけど…


柊『……夏妃』

夏妃『え?…あ〜そういうことね。』


柊から無言のメッセージを受け取り
理解した夏妃がニコニコ笑ってる。


なんか怖いんだけど。


夏妃『じゃあ明日拓真っち行くね。』


拓真『あぁ、さんきゅーな!
……あ、詩織と山瀬には言うなよ。』


あの2人がいたら騒がしくて勉強どころじゃないからな。


柊『…あいつらうるせーからな。』


そういうこと。


いちいち説明しなくても大丈夫そうだな。




次の日。



詩織『こんな昼間から勉強するなんてえらいね〜!!』


………なんで?


なんでおまえがいんの?


夏妃『柊と待ち合わせしてたら詩織もいて…』


柊『…家出ようとしたらいたんだよ。
それで仕方なく…』


2人が申し訳なさそうに説明してくれた。


詩織『ちょっと〜〜!
なんであたしを仲間はずれにするかな〜?』


…うるせーからだよ。


柊『…わりぃな。』


いや…柊が悪い訳じゃないから別にいいんだけど…


詩織『柊はわるくないよ!
悪いのはあたしを誘わなかった拓真なんだから!』


…なんでそんなに偉そうなんだよ。


柊『おまえがうるさいからだろ。』


そのとおりです。柊さん。


拓真『詩織はほっとけばいいから英語教えて?』

詩織は無視してればいいし…

教えてもらおうとすると


詩織『なにそれ!
拓真のくせになまいき〜!!』


ほら。やっぱこうなる。


詩織『てか拓真英語できるじゃん!
なんで教えてもらうの?』


こいつに本当の事言ったら絶対からかわれそうだから言いたくないんだけど…


拓真『人に教えられるほどうまくないし。』


詩織『 あ〜美姫英語できないもんね〜』


こいつ意外とこういうことには鋭いんだよな。

てかおまえの方ができないのに…何様だよ。


柊『…おまえがいうなよ。』


拓真『どれを聞かれても教えられるようにしときたいんだよ。』


詩織『へ〜カッコつけたいんだ〜?』


拓真『…そりゃカッコつけたいだろ。』


なんか自分で言っててはずかし…///

俺たぶん顔赤くなってんな…

なんであんなこと言ったんだろ

言ったことに後悔してると


詩織『拓真〜いつにもましてかわい〜♡
あたしが男なら惚れちゃってたかも〜♡』

夏妃『…なんかこっちまで照れるんですけど。』

柊『…拓真ほんとかわいいよな。』


…なにその反応。

余計恥ずかしくなるんですけど。


それからしばらく勉強教えてもらってると


詩織『ねぇ〜?
夏休みどっか行こーよ〜!』


さすがに飽きたのかそんなことを言い出した。


夏妃『どっか行くって…
美姫いないじゃん。』


詩織『また抜け出せばいーじゃん!』


おまえは…

ついさっき柊に怒られたばっかなのに…

反省しろよ。


夏妃『外出はダメなの?』


拓真『わかんねぇ…
親父に聞いてみないと…』

今日は親父は夜勤で家にいる。


親父の部屋に行き聞いてみると…


五十嵐先生『…いいよ。』


え!?


拓真『マジで!?』


五十嵐先生『また抜け出されたら困るからね。』


拓真『親父さんきゅー!』


OKを出してくれた親父にお礼を言いみんなに報告した。


美姫には親父から伝えてくれるみたいだし…


あとは…どこに行くか…


詩織『お祭り!!』

え?

詩織『お祭りがいい!!』


夏妃『なんで?』


詩織『楽しいじゃん!
屋台もたくさんあるし♪』


…そんな事だろうと思った。


詩織『拓真だって行きたいよね?』


なんで俺?


詩織『お祭りと言ったら〜浴衣でしょ♪
みたくないの〜?
美姫の浴衣姿♡』


なんかムカつく…

ムカつくけど…


拓真『…行くか。』


やっぱみたいだろ。


詩織『…ねぇ?』


めずらしく静かに話し出した詩織。


詩織『拓真が良ければだけど…
紺野先生も誘わない?
美姫もそのほうが嬉しいだろうし…
あたしたちがいればそんなに周りの目気にしなくていいんじゃない?』


詩織がやけにしっかりしたことを言ってる。

紺野か…

美姫とアイツがいるのは正直あんまみたくない。

でも…

美姫の喜ぶ顔はみたい。


なんか矛盾してるな。


拓真『いいんじゃない?』



そんな感じで騒がしくも勉強を教えてもらい

そして…

夏休みの予定もたて解散した。







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